カードローン・キャッシングを利用するうえで最も重要なのが、『返済』に関してです。

カードローン・キャッシングはあくまで他人からお金を借りるサービスですので、必ず返さなくてはいけません。

カードローン・キャッシングの利用する際には、事前に
・ どのような返済方式なのか
・ 返済金額に無理のないプランかどうか
・ 自分のライフスタイルに合っているか

をよく確認しなければなりません。

キャッシングは原則、翌月一括返済となるので特に心配はいりませんが、カードローンはある程度長期にわたって返済を行うため、返済方法に関して事前に知っておく必要があります。

ここでは、最も重要なカードローンの10種の基本的な返済方法について解説します。

カードローンの基本的な返済方法10種

元利均等返済方式

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住宅ローン等でも用いられる返済方法の1つです。

あらかじめ決まっている返済期間と実質年率から、利息を含めた毎月の返済金額が決まる返済方法です。
それによって決まった金額を毎月定額で返済していく方式です。

追加の借入をしない限り、あらかじめ毎月の返済金額が決まっているので返済計画が立てやすいと言えます。

また、返済開始当初の返済額が後述する元金均等返済方式に比べて少なく、低収入でも多く借りられるというメリットがあります。

但し、総返金額は元金均等返済方式に対して大きくなりますので、注意が必要です。

元利均等返済方式のメリット・デメリット
メリット
  • 返済額が常に一定のため返済計画が立てやすい
  • 返済開始当初の返済額が少なめのため負担が小さい
  • 借り入れの限度額が比較的大きくなりやすい
デメリット
  • 返済期間が長くなりやすいため総返済額が高くなりがち
元金均等返済方式

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借入れ時に返済期間と利息により決まる元金分の返済額に、借入残高で決まる支払利息額を足した額を支払う方式です。
追加して借入した場合は、追加分を含んだ金額で見直されます。

元金部分を確実に返済していくので、元利均等返済方式に比べ、総返済額が少なくてすみます。

ただし、返済開始当初の負担が大きく、 元利均等返済方式と比べて必要収入が多く、借入限度額が低くなりやすいです。

元金均等返済方式のメリット・デメリット
メリット
  • 確実に元金が減るので返済期間が短く、総返済額が少なくて済む
  • 単月の返済額が毎月徐々に減っていく
デメリット
  • 返済開始当初の返済額が最も高く、負担が大きい
  • 必要収入が高くなりやすい
元利定額リボルビング方式

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利息を含めた毎月の返済額をあらかじめ設定し、その金額を継続的に返済する方法です。

常に支払金額が同じなので、返済計画が立てやすいというメリットがあります。
その点では元利均等返済方式と同様です。
違いは、元利均等返済方式が返済期間と金利で月々の返済額が決まるのに対し、元利定額リボルビング方式は月々の返済額を決めて、それによって返済期間が決まります。

自分の収入に応じて返済額を決定できるので無理のない返済が可能で、収入に対して借入限度額も高額にしやすいです。

但し、元金の減るスピードは遅くなるため返済期間が長期にわたり、総返済額が比較的高額になることに注意してください。

元利定額リボルビング方式のメリット・デメリット
メリット
  • 高額の借り入れがしやすい
  • 返済額を自分の収入状況に応じて決めることができる
デメリット
  • 返済期間が長期にわたり、返済額が大きくなりやすい
元金定額リボルビング方式

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あらかじめ毎月返済する元金の金額を決定します。
そこに月々発生する借入残高利息を足した金額を、返済していく方法です。
借入残高により支払い利息が減るため、返済額も比例して減っていきます。

元利定額リボルビング方式に対して、あらかじめ決定するのは元金の返済額だけのため、毎月の返済額が利息の分だけ高額になります。

元金を確実に返済していけるので、返済開始当初の負担は大きいものの、返済期間が短く済むので総返済額が小さくなるのが特徴です。

元金均等返済方式との違いは、元金均等返済方式が支払期間と利息で返済額が決まるのに対し、元金定額リボルビング方式では元金の返済額を自分で決定することができる点です。

元金定額リボルビング方式のメリット・デメリット
メリット
  • 総返済額が元利定額リボルビング方式と比べて少なくて済む
  • 元金の返済額を自分の収入状況に応じて決めることができる
  • 徐々に返済額が減る
デメリット
  • 借り入れ当初の返済額が大きく、負担になりやすい
元利定率リボルビング方式

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元利定額リボルビング方式に似ていますが、「定額」ではなく「定率」です。
元利定額リボルビング方式が毎月の返済額を金額で決めたのに対し、元利定率リボルビング方式では毎月の返済額を借入残高の○○%と割合で決めます。

借入残高に対して元金分・利息分共に減っていくので月々の返済額はかなり少額で済みます。
但し、割合で返済額が決まるため、繰り上げ返済をしなければ永遠に支払いが終わりません。

その分定収入でもある程度高額の借り入れがしやすいですが、できる限り繰り上げ返済を行い、早期の完済をすることが大切です。

元利定率リボルビング方式のメリット・デメリット
メリット
  • 高額の借り入れがしやすい
  • 月々の返済額が少なく、さらに減少していく
デメリット
  • 返済期間が長期にわたり、返済額が大きくなりやすい
元金定率リボルビング方式

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元金定額リボルビング方式に似ていますが、「定額」ではなく「定率」です。
元金定額リボルビング方式が毎月の元金分の返済額を金額で決めたのに対し、元利定率リボルビング方式では毎月の元金分の返済額を借入残高の○○%と割合で決めます。

概ね元利定率リボルビング方式と同様の特徴がありますが、元利定率リボルビング方式よりは返済期間が短くなります。

こちらも同様、できる限り繰り上げ返済を行い、早期の完済をすることが大切です。

元利定率リボルビング方式のメリット・デメリット

元利定率リボルビング方式と同様なので割愛させていただきます。

残高スライドリボルビング方式

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ここまでで説明した

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 元利定率リボルビング方式
  • 元金定率リボルビング方式

に、「残高スライド」という仕組みを導入した方法がそれぞれ存在します。

「残高スライド」とは、要するにある程度借入残高が減少した時点で、あらかじめ返済額が少なく再設定されることを言います。

定収入でも高額の借り入れがしやすいうえ、月々の返済額はどんどん楽になりますが、元金がなかなか減らないため、最終的な返済額がとても高額になりやすいので注意が必要です。

残高スライドリボルビング方式のメリット・デメリット
メリット
  • 高額の借り入れがしやすい
  • 月々の返済額の負担が非常に小さい
デメリット
  • 返済期間が長期にわたり、返済額が最も大きくなりやすい

まとめ

一口にカードローンと言っても、これだけの返済方法の種類があります。

各サービスによって、上記とはまた微妙に異なった返済方式を採用しているカードローンもあるので、利用の際には注意が必要です。

近日中に、各返済方式ごとの返済シミュレーションや、各サービスごとの返済方式についてもまとめる予定ですので、楽しみにしていてください。

【2015/7/2 追記】
10種の返済方法それぞれの返済シミュレーション
こちらの記事で、この記事内で開設した返済方法それぞれについて具体例を交えながら返済シミュレーションをしています。